2018年03月20日
白根三山を奈良田から日帰りde縦走 南アルプス



ハイキングで忙しかったり年末にはPCが不調になったりしてすっかりサボっていたブログですがやっとPCも復調してきたので実に半年ぶりとなる久しぶりの更新です

今回のハイクは2ヶ月前となる7月に南アルプスの小太郎山に登頂して遂に残りあと3座となっていた山梨百名山シリーズ。
残りの3座は南アルプスの白根三山(白峰三山)と呼ばれている北岳、間ノ岳、農鳥岳の3山。
日本で2番目に高い山である北岳、3番目に高い山となった間ノ岳などを含む日本一高い稜線で3000m級の山が5座もあり天空のスカイラインとも呼ばれている大人気の稜線です

山梨百名山シリーズ最終章に相応しいハイクにしようと今回はそんな夢のような稜線を縦走して一気に山梨百名山を完登しちゃうことにしました

詳細は下部にある 続きを読む をクリックして下さい。
















今回のハイク、計画では奈良田から白根三山を縦走して広河原へ日帰りするのが目標。
どのくらいかかるのか?と試しにコースタイムを計算してみると合計でナント約17時間40分

3ヶ月前の6月に奈良田から農鳥岳を目指して途中敗退したときにコースタイムより少し早く歩けたので
今回はその経験を踏まえ広河原から奈良田に戻ってくるバスの最終時間(16:40)から逆算して出発時間は夜中の12時
に決定。

なので仕事を終えて食事などを素早く済ませて自宅で1時間ほど仮眠

起床して車を走らせ
奈良田の大駐車場
に着いたのが12時チョイ前。


準備を終えて予定どおり12時チョイ過ぎにハイクスタート
しました。

舗装路をヘッデン
歩きをしていると発電所近くにあるトンネルゲートに到着。

行きはこのトンネルを左折だけど帰りはバス
でトンネルを通過してくる予定です。

2時間30分ほどで大門沢小屋に到着。暗かったせいなのか?睡眠不足だからなのか?前回(6月)よりかなりペースが遅い

大門沢小屋を静かに通過して進んでいると前回ちょっと迷った雪渓も無くなっていてなんなく携帯可の標識ポイントに到着。
途中で休憩中だったソロさんに驚いたりと暗闇のなか進んでいると2450mポイントあたりでついに日の出しちゃった

本当はもう少し高いところでご来光を見たかったけれどもペース上がらずなんとも残念

日の出ぐらいに到着する予定だった前回残雪があって撤退したポイントの入り口に到着。

前回(6月)訪れた時は残雪たっぷりでここで諦め引き返しましたが、もう雪も無くなりきれいに地面が見えて夏道が出ていて岩に書かれたペンキマークも見えたので安心して進むと

スタートから6時間かかりやっと稜線上にある大門沢下降点に到着

やっとたどり着いた稜線だけど稜線上はもの凄い強風が吹いていました

ここで休憩するつもりだったけど風で身体がどんどん冷えていき寒くて堪らないので鉄製ケルンにあるベルを鳴らして通過


岩場のかげでパーカーを着込んでやっと身体が冷えなくなったので楽しみにしていた花たちを観賞。
ウサギギクやチングルマの実、タカネヤズハハコなど咲いていてとても綺麗でした




苦労してやっと辿り着いた稜線は前を見ると農鳥岳へ続く稜線で

振り返ってみても南アルプス南部へ続く美しい稜線と見事な雲海など南アルプスを満喫しながら天空のスカイライン歩きを楽しみ
ながら進んでいると


スタートから7時間で白根三山1座目となる農鳥岳に到着


山頂は貸切りだったので白根三山&山梨百名山の残り2座である間ノ岳と北岳をバックに山梨百名山の標柱を撮影したり

静岡名物のダンゴ標柱と一緒に写ってみたり

お腹がペコペコなのでパンパンのパン
を食べたり


雲海に浮かぶ富士山を眺めてみたりと山頂を満喫しました

休憩を終えて次の西農鳥岳を目指し進むと
遥か下方に農鳥小屋が見えました。あんなに下ってから登り返すのかと冷や汗たらり

ともあれ2座目の西農鳥岳に到着
こちらは3051mで先ほどの農鳥岳は3026mなので少しだけ高い


南アルプス南部の名峰たちを眺めたり、農鳥小屋に到着も通過して進むと
この頃になると徐々に疲労が溜まりゆっくりとした歩みになり間ノ岳はどれ?まだ?と思っていると三国平への分岐がありまだまだなんだと気付いたりして
振り返ってみると農鳥オールスター

何度も偽ピークに騙されてやっと見えた間ノ岳
さすが日本3位、辛かった


そんなこんなでやっと着いた間ノ岳の山頂
スタートから10時間経っていました。

山頂には南アルプスでよく見る立派な標柱や三角点など。
間ノ岳は3189.5mで北アルプスの奥穂高岳と並んで日本で3番目に高い山です

これで白根三山&山梨百名山も残りあと1座だと登頂の喜びよりパン
とジュース
でエネルギーチャージ
が嬉しかった




指導標もあってラストとなる北岳へは3.9km 3時間20分と書かれていました

ラストの北岳へ向かい進んでいると小屋&登り返しが見えて再び冷や汗タラリ

スタートから11時間で4座目の中白峰山に到着
3055mの山頂だけど通過して進むと

ホシガラスの赤ちゃんを発見
小さくて可愛かった



北岳山荘に寄ってしまうと宿泊手続きしそうなぐらい疲労していたのであえて避けるように登山道を直進



北岳まで約1時間の表記にエー
と思いながらも進むと北岳への登りでは疲れでゆっくりとしか進めないのに自然と何度も立ち止まってしまう始末。

しかも歩き出しには声を出さないと足が出ない状況になりながらもなんとか登頂。
スタートから12時間ちょい経っていました。さすが北岳は人気のお山で今日一番の人数で賑わっている山頂でした


白根三山&山梨百名山の完登の喜びよりここでもまずはおにぎり
とジュース


ヘロヘロだったけど山梨百名山の標柱で記念撮影して下山開始。

下山は八本歯のコル経由でハシゴの多さに驚いたり、左俣コースで残雪
を見たりして



北岳からは3時間、スタートから15時間ちょいで広河原に到着。
最後の最後でもパン&ジュース。それでもパンは3個も余ってしまった

いくらなんでも持ち過ぎでした




1時間ほどバス待ちの時間があったのでインフォメーションセンターで冷えたジュースを購入。身体中に染み渡りました





























7月に小太郎山に登り残すところあと3座となっていた山梨百名山。
残りは北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山だったので縦走して一気に完登しちゃうことに。
出発を広河原と奈良田のどちらにするか迷ったけどバスの時間や6月に奈良田から農鳥岳を目指し途中で敗退しているのでリベンジも兼ねて奈良田から出発することを計画。
前回撤退することになった残雪は当然ながらまったく無く大門沢下降点に無事到着してリベンジ成功。
しかし稜線は爆風のため身体がどんどん冷えていったので喜ぶ間もなく前進して岩場のかげでパーカーを着てやっと一安心。
農鳥岳へ続く稜線はお花も咲いていたりホシガラスも多くいたりすれ違う人も出始めたりと天空のスカイラインと呼ばれる稜線歩きを楽しめてここまで苦労した登りが報われました。
西農鳥岳を通過して間ノ岳の登り返しではこれぞ南アルプスという厳しさにかなり参って山頂が見えた時は本当に嬉しかった

中白根山を通過してとても魅力的に見えた北岳山荘はあえて避けるように登山道を直進。
最後の北岳への登りでは疲れでゆっくりとしか進めないのに何度も立ち止まってしまい歩き出しには声を出さないと足が出ない状況を初体験

それでも目標だった13時までになんとか登頂できたので日帰りハイクを続行することにして下山開始。
北岳の近くにある小太郎山に登った時には草すべりコースをピストンで歩いたので今回初めてとなる八本歯のコルから左俣コースを選択。
皆さんの記録どおり多くの階段&ハシゴがありこのコースをテン泊装備で歩くのはただ凄いの一言です

大樺沢の雪渓に驚いたり山梨百名山完登の喜びを噛み締めながら広河原に到着。
これまでにない長い一日でしたがとても良い経験になりました

ただし睡眠が1時間だと体調がかなり悪かったので次回は途中で宿泊したり逆コースでも歩いてみたいコースでした

スタート 00:15 ゴール 15:40